先生に教育テクノロジーについて知って欲しい5つのこと

こんにちは、見竜です!

僕が毎日読んでるアメリカの教育テクノロジーメディア「edSurge」に興味深い記事があったのでご紹介します。「Five Things I Want Teachers To Know About Edtech」という、「先生に教育テクノロジーについて知って欲しい5つのこと」という記事です。この記事は驚くべきごとにある一人の高校生が書いた記事で、これらのことはしっかりと意識しておかねばらないことだなと改めて思わされた内容であったのでご紹介します。

以下、翻訳文

生徒として、ダイアルアップ式のインターネットやフロッピーディスクから、高速無線LANやポケットサイズのモバイルコンピューターにテクノロジーが進化したことは幸せなことです。今や高校生として、スマートフォンから私の欲しいリソースにアクセスできないということは想像できません。教育テクノロジーは今までよりも速く変化しており、私は断続的な成長に非常に興奮しています。しかしながら、もし私の先生が教育テクノロジープログラムについて適切な知識を持っていなければ、これらのプログラムが誤用されたり、全く使われなかったりすると認識しています。

だから、私は私の時間を先生を助けるために使います。私が高校一年生の時、先生向けに教室でのテクノロジーの利用をサポートし、活用を促すためにデザインされたプログラムを開発しました。また、私は先生にコンピューターの使い方を教え、理解度を確認するための小テストを実行しました。

テクノロジーで先生をサポートする生徒として、テクノロジー利用は当時はチャレンジングなことであると思っていました。先生に教育テクノロジーをより効果的に使用して欲しいですが、同時にその中で先生たちの苦労も見てきました。Common Core(※2014年度から施行される教科の到達水準。日本で指導要領の類)や新しい教師の評価制度に合わせる新しい制度があり、多くの先生たちは教育テクノロジーを試す上で困難に直面しています。先生たちは新しいテクノロジースキルの獲得に投資する時間がないと感じています。

しかしながら、熱心に学ぼうとする先生たちは教育テクノロジーを使うためのアドバイスを私に尋ねてきます。そして以下が私が先生たちにアドバイスした内容です。

1. Keep it simple(シンプルであれ)

教育テクノロジープログラムは本来、学内での生活をより良くするよう作られています。教育テクノロジーは先生たちを多方面から補助し、また生徒のテクノロジースキルを高めてくれます。ここで常に心に留めておいて頂きたい事は、テクノロジーは生活をより良くする為にあるのだという事です。もし現在そう感じられないのであれば、それはシステムが正常に機能していない証拠です。

先生がテクノロジーを利用したいと考えた時、今までの失った時間(テクノロジーを利用していなかった時間)を過剰に補おうとします。その為先生はテクノロジー導入初期で過剰に利用時間を割いてしまい、生徒も先生自身も辟易してしまいます。

だからこそ、シンプルであれ、と私は言いたい。先生が利用するプログラムは極度に複雑であるべきではありません。一言二言くらいで説明できる簡単さでなくては。

Google Apps for Educationを利用するのであれば、先生が生徒に言うべき事は「これを使ってレポート課題を完了し提出してください」の一言、Socrativeの様なプログラムを利用するのであれば、先生が生徒に言うべき事は「このプログラムは簡単なフィードバックを集計する為に使います」の一言。ただ教育テクノロジーの分野にはもの凄いスピード消え去っていくプログラムもあるのでお気をつけを。

2. Have a few tools in your basket (選択肢を持て)

今や教育テクノロジーに関するプログラムは星の数程あります。そして今この瞬間も新しいプログラムが誕生しています(そうらしいですよ)。Edmodoに始まりGoogle DriveやSocrative、PollEverywhereなど枚挙にいとまがありません。ですから自分が面白いと思うプログラムをいくつか見つけ出し、それらを使いこなせるようになって下さい。

全ての教室に完全にフィットするテクノロジーなどありません。ある教室ではEdmodoがコミュニケーションを取る上で大活躍した、しかし、他の教室では上手く活用されないかもしれない。全ての教育テクノロジーを一から百まで知る必要はありません。ただいくつかの選択肢を持っている事は悪い事ではないはずです。

3. Engage vs. entertain (引き込む事ともてなす事)

なぜだか分かりかねますが、私の先生は21世紀における生徒達はもてなしでもって学ばせる必要があると信じているようです。一生徒として言わせていただきますが、その考えは全く的外れです。生徒は学ぶ事に対して引き込んで欲しい、引き込まれる必要がある、と思っています。もてなしてほしいわけではないのです。

多くの教育テクノロジーが生徒を学びに引き込む事に貢献しています。しかし中には生徒を引き込むというよりはもてなすだけのものも見受けられます。生徒をもてなすという選択をした場合、彼らはビデオを見ていくつかの設問に答えるだけです。どこに引き込まれる要素があるでしょうか。Blackboardの様なプログラムはウェブ上で生徒が共同作業をしたり議論ができるようにして、全ての生徒が学びに引き込まれるよう工夫がされています。

4. Plan for the worst (最悪を想定しろ)

ご存知の通り、テクノロジーは時々我々の思う通りに機能してくれない事があります。最悪のケースとしてはインターネットに依存したプログラムの場合、インターネットが落ちる、更に言えば、停電になった時です。先生はこの様な事態に備え常に「プランB」を持っておくべきです。テクノロジーが使えない場合を想定して、修正可能であり、後にテクノロジーが使える授業にする。例えば映画制作のプロジェクトの場合、まずテクノロジーに頼らない分野である台本や絵コンテの制作を行い、テクノロジーが正常作動する環境になったら撮影に入る。

5. Have fun! (楽しもう)

もしあなた自身が楽しめていないのであれば、そのプログラムは不適当という事です。プログラムはストレスを除去するようできています。全ては無理でも少なくともある程度のストレスは軽減できます。もしあなたが教育テクノロジーを楽しめていないのであれば、恐らくあなたの生徒も楽しめてはいないのではないでしょうか。

私は学校におけるテクノロジーが、アメリカのスペースシャトルのように高く打ち上がっていく事を望んでいます。もし教育テクノロジーの価値を疑う先生がいるとするならば、私は彼らにまず一つ何か試してみる事を勧めます。沢山のツールがある中で必ず夢中になれるものが見つかることを保証します。新しいテクノロジーを良く知る先生からのサポートと信念を持ったテクノロジーの利用で生徒のテクノロジーに関するスキルは増大し、早いスピードで進化している現代社会に対しての対応力もより増すでしょう。

所感

この記事を書いたCollin Sullivanさんのアドバイスはどれも本質を捉えていて、悪戦苦闘してきて先生たちを生徒側の立場で助けてきた彼だからこそ見えているエッセンスなのかなと思いました。日本の学校にも彼のようにテクノロジーに優れていて、先生たちを手助けするボランタリー溢れる生徒が数多くいるように感じます。日本の学校のICT活用において、彼のような生徒たちによるサポートチームの活動を学校として認め、全面的にサポートしてもらう体制を築くことが鍵になってくるのではないかと思いました。先生たちがテクノロジーを使いこなせるようになる以上に、その活動を通すことで先生と生徒間の絆が深まることが起こり得るのではないかなーと思います。

P.S. Collinさんのようにうちのブログにも生徒から寄稿してもらおうかな(笑)

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