iPadを授業で使いたい!はじめてでもわかるiPad研修〜第1回〜

先日、とある小学校にて、iPadの使い方についての研修を先生方に行わせていただきました。

今回、研修でお伺いした学校は、今年度より区の助成を受け、二学期から全教員にiPadが配布されることになっています。しかしながら、先生方のほとんどはiPadを利用したことがなく、二学期からの利用開始に不安を持っていらっしゃいました。「このままでは使いこなすどころか振り回されてしまうのではないか」、「授業が成立しないのではないか」、そうお考えの先生もいらしたそうです。

そんななか、校長先生からお声がけいただきました。

「これは本校だけの問題ではない、区の問題でもない、日本全体の問題だ」

そのような校長の号令のもと、まずは先生方に「iPadを楽しんでもらう」、「難しいものではないと理解してもらう」といった活動のご支援をさせていただいています。
そのご支援の一環として、今回はiPadの使い方についての研修を行わせていただいたというわけです。

本記事では、どのような研修を行ったのかについてご紹介します。

研修概要

  • 場所ー普通教室
  • 対象ー小学校教諭25名(校長、副校長含む)
  • 機材ーiPad5台(他、先生方の私物数台)、プロジェクター、スクリーン

研修の流れについては以下の通りです。

  1. はじめに
  2. 基本的な用語・操作の確認
  3. アプリとは何か
  4. アプリ「カメラ」の説明
  5. アプリ体験
  6. 質疑応答

各内容について、もう少し詳しくご紹介します。

はじめに

研修のはじめに、「iPadを使うことを目的とせずに、ツールとして使用すること」について先生方と一緒に確認しました。

なぜはじめにこうした確認をしたのかと言うと、はじめてiPadに触れる先生も多く、使いこなすことが目的となってしまっては、授業が二の次となり、本末転倒だと思ったからです。
先日のインタビューで袖ヶ浦高等学校の永野先生も以下のように仰っています。

ICTありきで授業を考えるのではなく、「理想の授業の実現にむけてICTが役立つか」というふうに考えていくのが理想的

by 永野 直 【インタビュー】ICT導入前に「なぜ“学校”で学ぶのか」考えていますか?―永野直先生(袖ヶ浦高等学校)

そこで、まずは授業に関して、どんな理想があるのかを研修では考えて頂きました。具体的には、班をつくり、そこで話し合って頂き、何人かに全体へ発表してもらいました。

先生方から出た意見のなかには、子どもたちが深く思考できる授業にしたい、などがありました。
はっきりとした授業のイメージをお持ちの先生も多いので、iPadを使うために授業をするのではなく、こうした理想を達成するために、先生方と一緒に授業について考えていければと思いました。
なので今後も、先生方の要望などに合わせたiPadの活用方法を研修を通じてお伝えしていきたいです。

基本的な用語・操作の確認

事前の打ち合わせの際に学校からの要望として、電源を入れるところから教えてほしいとの要望を頂いていました。そこで当日は、カメラアプリで、もう1台のiPadを操作する手元を映しながら、以下の用語・操作について説明しました。

  • 電源の入れ方
  • 各ボタンの説明
  • スリープの説明とその方法

スワイプやタップに関しては、多くの方が感覚的に操作をしており、さっそく先生方が自分たちで試行錯誤をしている様子も見られ、他のタブレットと比較して直感的に使えると言われているiPadの良さが伝わっているように感じました。
また、先生方のなかには、「これだけでいいんですか?」と起動のはやさに驚く方も多く、こうした点もiPadの良さであると改めて感じました。

アプリとは何か

次に、アプリについて話をしました。

先生に限らず、アプリとは何かと聞かれても、専門的な人でなければ、はっきりと答えられる人は少ないのではないでしょうか?

簡単に言うと、アプリとは、1つ1つの機能のこと(厳密に言えば、そのような機能をもつコンピュータプログラムのこと)です。なので、電話やメールもアプリの1つであり、カメラやゲームもアプリの1つと言えます。

実際に使用する際には、アプリとは何であるかについて、子どもたちに行う授業内で取り上げることはほとんどないと思うので、研修では簡単に説明をし、実際にアプリを起動してもらうことで理解して頂きました。

アプリ「カメラ」の説明

はじめに起動して頂いたのは、「カメラ」のアプリです。

カメラは先生方にとっても最も使う頻度が多く、また、使い易いと考えたためです。写真をとることはもちろん、実物投影機のように扱うことも出来ます。

また、ここでは拡大する時に使う「ピンチアウト」と、縮小する時に使う「ピンチイン」についても紹介しました。この操作については、感動する先生方が多く、お互いの写真をとり、実際に拡大するなどして自由に試して頂きました。

そして、ホームボタンで最初の画面に戻ることができることや、撮った写真は「写真」アプリに入っていることを確認し、様々なアプリの体験に移りました。

アプリ体験

アプリ体験では、教育系のアプリに限らず、ゲームなど様々なアプリに触れていただきました。

というのも、はじめからiPadに入っているアプリが教育系のものだけでは、iPadを身近に感じて頂けないと思ったからです。教育系アプリの多くは、子どもたちが興味を持ち易いようにつくられているでしょうから、先生方に興味を持って頂くために、必ずしも適しているとは言えません。そこでまずは、先生方にiPadに対して興味を持ってもらうために、様々なアプリを用意しました。

また、どのようなアプリが授業でどのように活用するかは、先生方に使ってみて頂かないとわかりません。

実際に他の学校でも、授業で使われているアプリが、実は一般的には仕事効率化のためのアプリであったりと、日頃からiPadやアプリに慣れ親しんでいるからこそ描ける授業のイメージがあるのではないでしょうか
今後も、アプリは日々、新しいものが開発されるので、日常的にどんなアプリがあるのか関心を持ち、その都度、自分で試してみたり、探していく必要があると思います。

だからこそ、まずは「iPadを楽しんでもらう」という目標のもと、多くのアプリに触れて頂きました。
体験の最後には、授業ではどんなアプリが使えるのかイメージして頂くために、いくつか授業で使って頂けそうなアプリも紹介しました。
実際に、研修後のアンケートでは、それぞれで気になるアプリを使ってみて、「楽しい!」「使ってみたい!」という感想を頂くことが出来ました

全3回を予定しているこの研修が、全て終わった後にも、教育だから教育系アプリだと決めつけずに、先生方がご自身で様々なアプリに興味を持ち、授業づくりに役立てて頂ければと思います。

質疑応答

質疑応答では、アプリのダウンロードの仕方についての質問が出ました。

アプリのダウンロードについては、次回の研修でしっかりと話をする予定だったため、簡単に流れを説明しました。
ここで時間がきてしまったのですが、研修終了後も先生方から、iPadに入っていたアプリについての質問や、保護者と児童の作品を共有するアプリはないかなど多くの質問を頂き、先生方にiPadやアプリに興味を持っていただけたのだと実感しました。

研修を振り返っての感想

まず、私のような若輩者に対しても、丁寧に接してくださった先生方に感謝申し上げます。
iPadのことやICTの部分において、子どもたちのことや、授業のことに関してプロである先生方をお手伝いし、より良い授業を子どもたちに届けることができるよう、今後も準備を進めさせて頂きたいと思います。

現状として、こうしたタブレットに関する先生に向けた研修は少なく、これからますますの充実が必要であると考えています。

また、先日、文部科学省が公開した平成24年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査(平成25年3月現在)においても、研修の受講状況は全国で平均して28.2%に留まっています。
その内容についても、プロジェクターの使い方などが主のようです。

なんとなくタブレットは便利なんだろうと思っても、使い方がわからなければ、先生方も授業に活かすことは難しいと思います。
文部科学省では、2020年に1人1台タブレットを持つことを目標として掲げていますが、まずは先生方がタブレットを使えるということが大切なのではないでしょうか。

最後になりますが、研修について興味がおありでしたら、以下のメールアドレスまでご連絡いただければと思います。
hello あっとまーく ednity.com(「あっとまーく」を「@」に置き換えてご利用ください。)

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